インターネット回線を選ぶ上で必ず気になる料金のこと、難しすぎだと思いませんか?簡単にまとめても”携帯料金+回線料金+プロバイダー料金だけで終わらず3つの組み合わせや各プラン、プランよって追加されるオプションやそれらに伴って追加される/割引きされる料金“になっていてかなり複雑です。
本記事ではスマホ/携帯電話や回線とプロバイダーについて難しくて分からないという方でも分かるように、分かりやすく解説をしていこうと思います。
今回はイツキ光編(簡単解説ver)です
結論を先に言ってしまうと、イツキ光は大手回線と比較して基本料や通話料が格安で回線単体でのコスパが高いため、ahamo、povo、LINEMO等の基本料が安いスマホプランと組み合わせることで携帯料金と回線料金の両方をお得にできる回線です。
この記事は徹底解説verから特に重要な部分だけをまとめた簡単解説verです。
お時間のある方や、もっと詳しく知りたい方は徹底解説verがおすすめです!
はじめに
はじめに伝えておきたいことがあるんですが、誰にでもオススメのできるインターネット回線は存在しません。想像しやすい例としては値段と回線の質のどちらを重視するか?があります。
回線の質が低くてもとにかく値段の安い回線が良いのか、多少は値段が高くなっても質の高い回線が良いのか、インターネット回線に求める条件次第でオススメのできる回線も違ってきます。
今回紹介するイツキ光がオススメな方を簡単にまとめると、従来の回線サービス(ADSL回線やIDSN回線)がもうすぐ終了してしまうのでそれまでに光回線にしたい新規の方や、スマホとセットになっていない光回線(フレッツ光など)を利用している方で回線料金を単体で安くしたい方、携帯料金と回線料金の両方を安くしたい方です。
反対に、イツキ光がオススメじゃない方はとにかく回線速度の速い回線を求めている方や、契約してもすぐに解約する可能性のある方です。
イツキ光は大手の回線と比べて回線料金や通話料が安く設定されているので、新規の方や回線料金を単体で安くしたい方にはシンプルにオススメできますが、特にオススメなのが携帯料金と回線料金の両方を安くしたい方です。
イツキ光のメリットとデメリット
出展:イツキ光公式サイト
イツキ光はNTTのフレッツ光とプロバイダーが一体型になった光コラボというサービスなので、フレッツ光にあるメリットはそのまんまイツキ光のメリットになっていたりします。
イツキ光のメリットをまとめると
が挙げられます。この中からフレッツ光にはないイツキ光ならではのメリットを挙げると、回線料金や通話料が他社と比べて安く設定されている事と最短で翌日から利用できるオプションがある事です。
割引きされて安くなるのではなく、シンプルに基本料が安いというのがポイントです。
イツキ光のデメリットとしては
が挙げられます。悪い口コミが目立つと挙げましたが、内容的にはNTTのフレッツ光じゃなくなった事に対する不満の口コミなので、回線の質やサービス面が悪かったという内容ではありません。
イツキ光は光コラボなので『事業者がNTTのフレッツ光じゃなくなった』といっても、回線はフレッツ光のままなので特に問題はないと思います。
また、違約金を払うのはイツキ光を解約した時ではなく契約期間内なのに解約をした時だけですし、違約金を負担してくれるキャンペーンを行っている回線もあるので、こちらもデメリットとして挙げましたが実際に感じるケースは滅多に無いと思います。
★また、2022年7月1日以降現在に契約する場合は違約金の金額が「月額利用料相当額」、
つまり1ヶ月分の利用料相当額を支払う事で解約が出来るので、従来と比べかなり負担が少なくなっています。
イツキ光に限らず、光回線は2年ほどの定期契約プランがほとんどです。中には定期契約ではないプランを行っているところもありますが、月額料金は高くなるので要注意です。
イツキ光なら安くなる?フレッツ光や光コラボと比較
フレッツ光と光コラボの分かりやすい違いとしては、フレッツ光はNTTが回線だけを提供しているのに対して光コラボは光コラボ事業者がフレッツ光(回線)とプロバイダーや特典などをセットにして提供している点です。
どこが一緒でどこが違うのか?フレッツ光とイツキ光だけでなく大手の光コラボも加えて比較してみます。
フレッツ光と 光コラボの比較 | フレッツ光 | ドコモ光 | ソフトバンク光 | イツキ光 |
事業者 | NTT東日本・西日本 | ドコモ | ソフトバンク | イツキ |
回線の種類 | フレッツ光 | フレッツ光 | フレッツ光 | フレッツ光 |
プロバイダー 込み/別 | 別 | 込み (ドコモ含む約24社) | 込み (Yahoo!BB) | 込み (イツキ) |
通話料/3分 | 8.8円 | 8.8円 | 8.8円 | 7.5円 |
回線料金 (戸建てタイプ) | 5,940円 | 5,720円 | 5,720円 | 5,280円 |
回線料金 (マンションタイプ) | 東日本 3,355円~4,455円 西日本 3,520円~4,950円 | 4,400円 | 4,180円 | 4,180円 |
プロバイダー料金 | 大体は約1,100円前後 最安は約550円~ | 0円 | 0円 | 0円 |
IPv4/IPv6対応 | プロバイダー次第 | プロバイダー次第 | 対応可 | 対応可 |
スマホとセット割 | 無し | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 無し |
東日本の場合、NTT東日本に16契約以上が見込めると判断されたら月額は3,355円になり、8契約以上が見込めると判断されると3,795円。4契約以上だと4,455円になります。
月額料金の差は一目瞭然で、フレッツ光の戸建てタイプだと回線料金5,940円+別途プロバイダー料金に対して光コラボはプロバイダー込みで~5,720円なので、回線だけのフレッツ光よりもプロバイダーがセットになった光コラボの方がお得です。
特にイツキ光は通話料や回線料金が安く設定されているので、セット割のないフレッツ光からの乗り換えなら1年間で7,920円以上も安くなります。
光コラボで気になるのがスマホとのセット割です。適用されると毎月の携帯料金が-1,100円も安くなるので、ドコモのスマホと組み合わせるなら5,280円のイツキ光よりも5,720円のドコモ光の方がお得になるという仕組みです。
しかし、2021年の3月からはセット割のある回線よりもセット割のない回線の方がお得になるようになったんです。
スマホとセットでお得なのはどの回線?【料金比較】
皆さんはahamo、povo2.0、LINEMOというプランを知っていますか?詳しくは分からなくても名前だけなら聞いた事ある方は多いと思います。簡単に説明すると、政府からの携帯料金の値下げを要求された大手キャリア3社(ドコモ、au、ソフトバンク)が2021年から提供を開始した新プランです。
この3つの新プランは割引きを受けて安くなるのではなく、シンプルに基本料が安くなっているのが特長です。
説明するよりも料金比較を見た方が早いと思うので、大手キャリアの各プランと回線の組み合わせでどこまで変わるのか?料金比較を見てみましょう。
ドコモの各プラン x ドコモ光の場合
ギガライト(~1GB) | ギガライト(~3GB) | ギガライト(~5GB) | ギガホ (無制限) | ahamo (20GB) | |
携帯料金 | 3,465円 | 4,565円 | 5,665円 | 7,315円 | 2,970円 |
回線料金 | 5,720円 | 5,720円 | 5,720円 | 5,720円 | 5,720円 |
家族割 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 0円 |
回線とスマホのセット割 | 0円 | -550円 | -1,100円 | -1,100円 | 0円 |
合計金額 | 8,085円 | 8,635円 | 9,185円 | 10,835円 | 8,690円 |
ドコモの各プラン x イツキ光の場合
ギガライト(~1GB) | ギガライト(~3GB) | ギガライト(~5GB) | ギガホ (無制限) | ahamo (20GB) | |
携帯料金 | 3,465円 | 4,565円 | 5,665円 | 7,315円 | 2,970円 |
回線料金 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 |
家族割 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 0円 |
回線とスマホのセット割 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
合計金額 | 7,645円 | 8,745円 | 9,845円 | 11,495円 | 8,250円 |
最安はギガライト(1GB)とイツキ光を組み合わせた7,645円
二番目に安いのはギガライト(1GB)とドコモ光を組み合わせた8,085円
三番目に安いのはahamo(20GB)とイツキ光を組み合わせた8,250円
auの各プラン x auひかりの場合
auひかりの回線料金は5,610円ですが
セット割を受けるには+550円のauひかり電話が必要なので加算して6,160円
ピタット プラン(~1GB) | ピタット プラン(~4GB) | ピタット プラン(~7GB) | 使い放題MAX (無制限) | povo2.0 (3GB) | povo2.0 (25GB) | |
携帯料金 | 3,278円 | 4,928円 | 6,578円 | 7,238円 | 990円 | 2,163円 |
回線料金 | 5,610円 | 6,160円 | 6,160円 | 6,160円 | 5,610円 | 5,610円 |
家族割 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 0円 | 0円 |
回線とスマホのセット割 | 0円 | -550円 | -550円 | -1,100円 | 0円 | 0円 |
合計金額 | 8,888円 | 9,438円 | 11,088円 | 11,198円 | 6,600円 | 7,773円 |
auの各プラン x イツキ光の場合
ピタット プラン(~1GB) | ピタット プラン(~4GB) | ピタット プラン(~7GB) | 使い放題MAX (無制限) | povo2.0 (3GB) | povo2.0 (25GB) | |
携帯料金 | 3,278円 | 4,928円 | 6,578円 | 7,238円 | 990円 | 2,163円 |
回線料金 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 |
家族割 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 0円 | 0円 |
回線とスマホのセット割 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
合計金額 | 7,458円 | 9,108円 | 10,758円 | 11,418円 | 6,270円 | 7,443円 |
最安はpovo2.0(3GB)とイツキ光を組み合わせた6,270円
二番目に安いのはpovo2.0(3GB)とauひかりを組み合わせた6,600円
三番目に安いのはpovo2.0(25GB)とイツキ光を組み合わせた7,443円
ソフトバンクの各プラン x ソフトバンク光の場合
ソフトバンク光の回線料金は5,720円ですが
セット割を受けるには+550円の指定オプションが必要なので加算して6,270円
ミニフィットプラン+(~1GB) | ミニフィットプラン+(~2GB) | ミニフィットプラン+(~3GB) | メリハリ 無制限 (無制限) | LINEMO (3GB) | LINEMO (20GB) | |
携帯料金 | 3,278円 | 4,378円 | 5,478円 | 7,238円 | 990円 | 2,728円 |
回線料金 | 6,270円 | 6,270円 | 6,270円 | 6,270円 | 5,720円 | 5,720円 |
家族割 | 0円 | 0円 | 0円 | 最大-1,210円 | 0円 | 0円 |
回線とスマホのセット割 | -1,100円 | -1,100円 | -1,100円 | -1,100円 | 0円 | 0円 |
合計金額 | 8,448円 | 9,548円 | 10,648円 | 11,198円 | 6,710円 | 8,448円 |
ソフトバンクの各プラン x イツキ光の場合
ミニフィットプラン+(~1GB) | ミニフィットプラン+(~2GB) | ミニフィットプラン+(~3GB) | メリハリ 無制限 (無制限) | LINEMO (3GB) | LINEMO (20GB) | |
携帯料金 | 3,278円 | 4,378円 | 5,478円 | 7,238円 | 990円 | 2,728円 |
回線料金 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 |
家族割 | 0円 | 0円 | 0円 | 最大-1,210円 | 0円 | 0円 |
回線とスマホのセット割 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
合計金額 | 8,558円 | 9,658円 | 10,758円 | 11,308円 | 6,270円 | 8,008円 |
最安はLINEMO(3GB)とイツキ光を組み合わせた6,270円
二番目に安いのはLINEMO(3GB)とソフトバンク光を組み合わせた6,710円
三番目に安いのはLINEMO(20GB)とイツキ光を組み合わせた8,008円
料金比較を見て分かる通り、どのキャリアもスマホとセット割がある回線と組み合わせるよりもセット割のないイツキ光と組み合わせた方がお得になっています。
グラフにするとこうなります。
文字だけで見ると毎月-1,100円の割引きが適用されるなら超お得!と感じるかもしれませんが、実際はシンプルに基本料を値下げした新プランの方が超お得です。
最大-1,100円という割引き額だけで決めてしまうのは非常に危険です!
結論
イツキ光の魅力は格安の基本料と通話料なので、回線料金単体や携帯料金と回線料金の両方を安くしたい方にオススメの回線です。
フレッツ光からの乗り換えだと回線はフレッツ光のままでプロバイダーがセットになって安くなるのでオススメですし、とりあえず回線を光回線にしたい新規の方にもオススメです。
さらに、スマホとセットで割引きのある回線からの乗り換えでも、スマホプランを新プランにすることでセット割のある組み合わせ以上に安くなります。
“割引きがある=安い”と思ってしまうかもしれませんが、スマホと回線のセット割の対象になっているスマホプランは基本料が高いので、実際は割引きが無いけど基本料が安いプランの方が安くなっています。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
簡単解説は記事が長くならないように特に重要な情報だけをまとめたので、説明しきれていない点もあって、疑問が残ったままの方も居ると思います。
徹底解説verの方ではイツキ光だけでなく、フレッツ光/光コラボや他の回線についても詳しく解説しているので、気になった方はお時間のある時にぜひ読んでみて下さい!
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