インターネット回線を選ぶ上で必ず気になる料金のこと、難しすぎだと思いませんか?簡単にまとめても”携帯料金+回線料金+プロバイダー料金だけで終わらず3つの組み合わせや各プランによって追加されるオプション、それらに伴って追加される/割引きされる料金“になっていてかなり複雑です。
本記事ではスマホ/携帯電話や回線とプロバイダーについて難しくて分からないという方でも分かるように、分かりやすく解説をしていこうと思います。
今回はイツキ光編(徹底解説ver)です
結論を先に言ってしまうと、イツキ光は大手回線と比較して基本料や通話料が格安で回線単体でのコスパが高いため、ahamo、povo、LINEMO等の基本料が安いスマホプランと組み合わせることで携帯料金と回線料金の両方をお得にできる回線です。
『全部読む時間がない!』という方にも読んで欲しいので、“特に重要な部分だけ”をまとめた簡単解説verも作りました。時間がない方はこちらをご覧ください!
はじめに
はじめに伝えておきたいことがあるんですが、誰にでもオススメのできるインターネット回線は存在しません。想像しやすい例としては値段と回線の質のどちらを重視するか?があります。
回線の質が低くてもとにかく値段の安い回線が良いのか、多少は値段が高くなっても質の高い回線が良いのか、インターネット回線に求める条件次第でオススメのできる回線も違ってきます。
今回紹介するイツキ光がオススメな方を簡単にまとめると、従来の回線サービス(ADSL回線やIDSN回線)がもうすぐ終了してしまうのでそれまでに光回線にしたい新規の方や、スマホとセットになっていない光回線(フレッツ光など)を利用している方で回線料金を単体で安くしたい方、携帯料金と回線料金の両方を安くしたい方です。
反対に、イツキ光がオススメじゃない方は、契約してもすぐに解約する可能性のある方です。
イツキ光は大手の回線と比べて回線料金や通話料が安く設定されているので、新規の方や回線料金を単体で安くしたい方にはシンプルにオススメできますが、特にオススメなのが携帯料金と回線料金の両方を安くしたい方です。
インターネット回線とはとても近い関係にある携帯電話/スマホですが、皆さんは毎月の携帯料金にいくら払っていますか?3,000円以上も払ってしまっている方は損をしている可能性が非常に高いので、この記事を最後まで読むことをオススメします。
日本と他国で携帯料金がどれくらい違うのか?大手キャリアのスマホプランをデータ容量別で比較した調査結果が総務省から発表されているんですが、2021年からは日本の携帯料金が世界的に見ても安くなっているんです。
もう少し具体的に言うと、2020年までの日本の携帯料金はデータ容量が2GBや5GBといった小容量プランでも4,000円や5,000円もしていて、20GBもある中容量プランでは7,000円以上もしていたんですが、2021年からはデータ容量が20GBもあるプランが3,000円以下まで下がりました。
2021年に何が起きたのかというと、ドコモからはahamo。auからはpovo。ソフトバンクからはLINEMOと、大手キャリア3社が20GB/3,000円以下の新プランの提供を始めた年です。
コマーシャルや広告にもよく出てきたりするので、詳しくは知らなくても名前だけなら知ってる方が多いと思いますが、この基本料が安くなった新プランのスマホとセットにすることで回線料金を安くできるのが、今回紹介するイツキ光の魅力なんです。
イツキ光の基本情報と補足
出展:イツキ光公式サイト
・イツキ光とは、株式会社ITSUKIが提供するNTTのフレッツ光がプロバイダーと一体型になったサービスです。提供エリアや通信品質はフレッツ光と変わりませんが、別途でプロバイダーと契約をしたり支払いをする必要が無くなってシンプルになっています。
セットになるプロバイダーもイツキですが、回線だけのプランもあるのでプロバイダーをそのままで乗り換えられる可能性があります。
・イツキ光の月額料金は基本的なプランだと戸建てタイプが5,280円でマンションタイプが4,180円で、3年の定期契約になっています。
回線は定期契約なしのプランか2年の定期契約になっているところが多いですが、3年の定期契約になっています。戸建てタイプの5,280円は他社の回線と比較してかなり安いです。
・回線を乗り換える際に回線工事をしなくてもいい可能性のある”転用”というサービスがあります。フレッツ光と同じ回線を利用しているサービスのことを光コラボ(光コラボレーションモデル)と言うんですが、乗り換え前の回線もフレッツ光の回線の場合だと新たに回線工事をしなくてもそのまま利用できます。
工事をして新しく回線を引き込むのではなく既に引き込んである回線をそのまま利用できる仕組みなので、現在の回線のままだと問題がある場合は回線工事が必要です。事前に確認しておきましょう。
・即日開通オプションという最短で当日からインターネットが利用できるようになるオプションがあります。
値段は22,000円と高額ではありますが、インターネットが利用できるまでの期間を大幅に短縮できます。
イツキ光のメリット&デメリット
イツキ光のメリットをまとめると
が挙げられます。回線がフレッツ光という光コラボならではのメリットが多いですが、大手の回線と比べて回線料金や通話料が安くなっている事と、最短で即日から利用できることがイツキ光ならではのメリットです。
大手の回線は大手キャリアのスマホ/携帯電話とセットにすることで割引きが受けらるサービスがあるので、基本料が高くてもセット割で安くする事が出来る点がメリットになりますが、イツキ光はセット割で安くするのではなく基本料が安くなっているので、回線単体で考えると基本料も通話料もお得になります。
“セット割で安くなるのではなく基本料が安い”この部分が携帯料金と回線料金のどちらも安くする重要なポイントになっています。
イツキ光のデメリットとしては
が挙げられます。光コラボについて調べると悪質な勧誘方法や手口で起こったトラブルに関する口コミが出てきますが、イツキ光はそういった口コミというよりNTTのフレッツ光じゃなくなった事に対する不満の口コミが目立ちます。
事業者が変わったので回線も変わったと思ってしまうかもしれませんが、光コラボなので回線はNTTのフレッツ光のままなので今までの環境が一変する訳ではありません。
また、違約金は解約したら必ず払わなきゃいけない訳ではなく契約期間内に解約した時だけですし、乗り換え狙いのキャンペーンとして違約金を負担してくれる回線も多いので、デメリットとして挙げましたが実際に感じることはあまり無いと思います。
★また、2022年7月1日以降現在に契約する場合は違約金の金額が「月額利用料相当額」、
つまり1ヶ月分の利用料相当額を支払う事で解約が出来るので、従来と比べかなり負担が少なくなっています。
光コラボは悪質?光コラボとは
よく間違えられるポイントですが、光コラボはフレッツ光と通信事業者(プロバイダーなど)とのコラボなのでフレッツ光から別の回線になる訳ではありません。NTTからフレッツ光だけを提供されるか、光コラボ事業者からフレッツ光+プロバイダーや特典などをセットで提供されるかの違いです。
同じ光コラボでもA社の光コラボは月額6,000円。B社の光コラボは5,700円+携帯電話/スマホとセットで割引き。C社の光コラボは5,500円。のような様々な違いがあるので、光コラボと一括りにして評価することは出来ません。
NTTのフレッツ光(プロバイダーは別)よりも安い値段でフレッツ光+プロバイダーがセットになっていて割引きや特典も付いてくる光コラボもあるので、NTTのフレッツ光よりもオススメな光コラボは沢山あります。
NTTのフレッツ光だと別途でプロバイダーとの契約をしないとインターネットには繋がりませんし、窓口や支払い先も別々で複雑ですが、光コラボはフレッツ光とプロバイダーが一体型になっているのでシンプルです。
光コラボはフレッツ光と同じと聞くと『どうして既にNTTの提供するフレッツ光があるのに、NTT以外がフレッツ光を提供する光コラボが出来たの?』という疑問が出てくると思いますが、NTTだけで市場を独占するのは独占禁止法的にどうなんだ?という問題が出てきたからです。
独占禁止法の問題を避けるために通信事業に関するガイドラインも新しくなり、NTTはそれに従う形で独占せずにフレッツ光をたくさん提供できるようになり、光回線の普及にも繋がりました。
光コラボはフレッツ光とプロバイダーが一体型になっているので光コラボ事業者がプロバイダーをやっていることが多いんですが、光コラボ事業者がプロバイダーじゃない場合もあります。
光コラボ事業者がプロバイダーの代表的な光コラボにはソフトバンク光があります。ソフトバンクにはYahoo!BBというプロバイダーがあるので、フレッツ光とYahoo!BBをセットにしてソフトバンクが提供しています。
光コラボ事業者がプロバイダーじゃない代表的な光コラボはドコモ光があります。ドコモはドコモnetというプロバイダーもありますが、プロバイダーは約24社もある中から選べるようになっているので、回線もプロバイダーもドコモじゃないのにドコモが提供してるケースの方が多いです。
ドコモ光はドコモがプロバイダーという訳ではなく、代理店のような立ち位置にもなっています。
ちなみに、KDDI(au)が提供しているauひかりはフレッツ光を利用していないので光コラボではありません。auひかりのようなフレッツ光以外の回線は独自回線と呼ばれています。
光回線以外の回線や光回線の違い
回線と一括りにしてもアナログ回線や光回線といった違いもありますし、電話回線なのかインターネット回線なのかでも微妙に違っていたりします。
ここらへんは複雑で分かりにくくなってしまうと思うので簡単に説明します。あまり深く考えなくても『なんとなく分かったかも?』くらいの認識で大丈夫です。
昔からあるのがADSL回線やISDN回線と呼ばれている回線です。名前だけならどこかで見覚えがある方も多いと思いますが、特徴は固定電話に使用している電話線をインターネットに接続できるようにした仕組みです。
そして、現在の主流になっているのが光回線です。昔の回線との違いは電話線ではなく光ファイバーケーブルを使用してインターネットに接続している点です。光ファイバーケーブルは電話線よりも性能が高いので、高速で安定した通信が可能になりました。
電話線を使用しないので固定電話無しのインターネットだけの契約も出来ますし、固定電話が必要な方は光ファイバーケーブルを使用したひかり電話が利用できます。
現在の主流は光回線だし、ADSL回線やISDN回線は2023年に終了するからいつか乗り換えなきゃいけないね!
光ファイバーケーブルを使用することで通信品質が高くなった光回線ですが、その中でもIPv6かどうかによっても通信品質に差が生まれる事があります。
インターネットにはIPというルールがありIPv4かIPv6のどちらかでインターネットに接続するんですが、IPv4だと利用者による混雑が発生してしまい回線が不安定になってしまうところ、IPv6だと混雑が発生しないのでより安定した通信が行えます。
ただ、IPv6に対応しておらずIPv4でしか利用できないサイトもあるので、v6プラスやIPv4 over IPv6と呼ばれているIPv4とIPv6を自動で切り替えてくれてどちらにも対応できるサービスかどうかが非常に重要なポイントです。
今はまだ移行期の段階だからIPv6するだけだとデメリットもあるみたいだけど、v6プラスやIPv4 over IPv6があるなら大丈夫だね!
イツキ光は安い?フレッツ光や光コラボと比較して解説
実際にフレッツ光よりも光コラボの方がお得になるのか?イツキ光や光コラボの大手回線で簡単に比較してみます。
フレッツ光 | ドコモ光 | ソフトバンク光 | イツキ光 | |
事業者 | NTT東日本・西日本 | ドコモ | ソフトバンク | イツキ |
回線の種類 | フレッツ光 | フレッツ光 | フレッツ光 | フレッツ光 |
プロバイダー 込み/別 | 別 | 込み (ドコモ含む約24社) | 込み (Yahoo!BB) | 込み (イツキ) |
通話料/3分 | 8.8円 | 8.8円 | 8.8円 | 7.5円 |
回線料金 (戸建てタイプ) | 5,940円 | 5,720円 | 5,720円 | 5,280円 |
回線料金 (マンションタイプ) | 東日本 3,355円~4,455円 西日本 3,520円~4,950円 | 4,400円 | 4,180円 | 4,180円 |
プロバイダー料金 | 大体は約1,100円前後 最安は約550円~ | 0円 | 0円 | 0円 |
IPv4/IPv6対応 | プロバイダー次第 | プロバイダー次第 | 対応可 | 対応可 |
スマホとセット割 | 無し | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 無し |
東日本の場合、NTT東日本に16契約以上が見込めると判断されたら月額は3,355円になり、8契約以上が見込めると判断されると3,795円。4契約以上だと4,455円になります。
おさらいも含めて順番に解説していきますが、1つ目のポイントは事業者が違っていても回線の種類はも同じフレッツ光になっている点です。光コラボはフレッツ光とのコラボを指しているので回線は同じです。
2つ目のポイントはプロバイダーの違いです。光コラボ事業者の多くはプロバイダー等の自社のサービスとフレッツ光をセットにして提供しているため、フレッツ光と違ってプロバイダーが最初から付いています。
3つ目のポイントは気になる方が一番多いであろう各サービス料です。戸建てタイプで比較すると、フレッツ光は5,940円+プロバイダー料になっているのに対して、光コラボは~5,720円でプロバイダー込みなので光コラボの方がお得になっているのが分かると思います。
中でも、イツキ光はフレッツ光や大手光コラボと比べても通話料や回線料金が安く設定されているので、一番安く利用できます。
4つ目のポイントはIPv6にも対応できるかどうかです。IPv4だけだと混雑が起きてしまうので回線が不安定になってしまいますが、IPv6で接続方式が変わると混雑が起きなくなり回線が安定しやすくなります。
最後のポイントはスマホとのセット割です。最大で-1,100円のセット割があるのでスマホとセットで考えた際に一番お得になる仕組みなんですが、実はセット割のある回線が最安と呼べたのは2020年までです。
お得になる組み合わせの重要なポイントは“スマホとセットで安くなるのではなく基本料が安い”ことです。
なぜスマホとセットにしてもお得にならなくなったのか?それは、大手キャリアの出した新プランがセット割の対象ではないからです。
新プランと組み合わせるとお得!?【料金比較】
はじめに少し触れましたが、2021年の3月からドコモからはahamo、auからはpovo、ソフトバンクからはLINEMOという格安の新プランの提供が始まったんですが、この新プランはどれもスマホと回線のセット割が適用されません。
“セット割が無い=割引きされない”なので、その分高くなる?と思ってしまうかもしれませんが、割引き分以上に基本料が安くなっているのでお得になる仕組みです。
言葉にすると『割引きがない方がお得』なので複雑に感じますが、実際の値段を見比べてみると分かりやすいと思います。
まずはドコモから、セット割のあるドコモ光とセット割のないイツキ光のどっちがお得なのか?各プランで比較していきます。
ドコモの各プラン x ドコモ光の場合
ギガライト(~1GB) | ギガライト(~3GB) | ギガライト(~5GB) | ギガホ (無制限) | ahamo (20GB) | |
携帯料金 | 3,465円 | 4,565円 | 5,665円 | 7,315円 | 2,970円 |
回線料金 | 5,720円 | 5,720円 | 5,720円 | 5,720円 | 5,720円 |
家族割 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 0円 |
回線とスマホのセット割 | 0円 | -550円 | -1,100円 | -1,100円 | 0円 |
合計金額 | 8,085円 | 8,635円 | 9,185円 | 10,835円 | 8,690円 |
ドコモの各プラン x イツキ光の場合
ギガライト(~1GB) | ギガライト(~3GB) | ギガライト(~5GB) | ギガホ (無制限) | ahamo (20GB) | |
携帯料金 | 3,465円 | 4,565円 | 5,665円 | 7,315円 | 2,970円 |
回線料金 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 |
家族割 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 0円 |
回線とスマホのセット割 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
合計金額 | 7,645円 | 8,745円 | 9,845円 | 11,495円 | 8,250円 |
スマホのプランがギガライトの~3GBや~5GB、ギガホだとドコモ光にした方が安くなりますが、ギガライトの~1GBとahamoだとセット割の無いイツキ光にした方が安くなっています。
最安はギガライトの1GBとイツキ光の組み合わせですが、ahamoはデータ容量が20GBもありますし、5分以内の通話が無料になっています。
ギガライトやギガホでは5分以内の通話無料は+770円の追加オプションになっているので、5分以内の通話を無料にしたい方だとahamoとイツキ光の組み合わせが一番お得になります。
次はauの各プランで比較します。
auひかりのセット割はスマホと回線にauひかり電話も加えた3つでセットになっているので、回線料金にauひかり電話代の+550円をして計算しています。
auの各プラン x auひかりの場合
auひかりの回線料金は5,610円
セット割を受けるには+550円のauひかり電話が必要なので合わせて6,160円
ピタット プラン(~1GB) | ピタット プラン(~4GB) | ピタット プラン(~7GB) | 使い放題MAX (無制限) | povo2.0 (3GB) | povo2.0 (25GB) | |
携帯料金 | 3,278円 | 4,928円 | 6,578円 | 7,238円 | 990円 | 2,163円 |
回線料金 | 5,610円 | 6,160円 | 6,160円 | 6,160円 | 5,610円 | 5,610円 |
家族割 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 0円 | 0円 |
回線とスマホのセット割 | 0円 | -550円 | -550円 | -1,100円 | 0円 | 0円 |
合計金額 | 8,888円 | 9,438円 | 11,088円 | 11,198円 | 6,600円 | 7,773円 |
auの各プラン x イツキ光の場合
ピタット プラン(~1GB) | ピタット プラン(~4GB) | ピタット プラン(~7GB) | 使い放題MAX (無制限) | povo2.0 (3GB) | povo2.0 (25GB) | |
携帯料金 | 3,278円 | 4,928円 | 6,578円 | 7,238円 | 990円 | 2,163円 |
回線料金 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 |
家族割 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 最大-1,100円 | 0円 | 0円 |
回線とスマホのセット割 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
合計金額 | 7,458円 | 9,108円 | 10,758円 | 11,418円 | 6,270円 | 7,443円 |
auひかりはセット割を受けるためには+550円の固定電話を付けなきゃいけないので、固定電話が不要な方からすると使い放題MAX以外のプランはイツキ光の方が安くなります。視点を変えると、セット割が-550円のプランは固定電話が0円で付いてくるだけで安くなる訳ではありません。
固定電話が必要な方だとイツキ光の合計金額にも+550円されるので、ピタットプランの~4GBと~7GBはauひかりと組み合わせた方がお得に変わりますが、セット割や固定電話のあるプランと比較しても新プランのpovo2.0とイツキ光の組み合わせの方が圧倒的に安いです。
従来のスマホプランと言えば毎月○○円/○○GBの定額制ですが、povo2.0は基本料が0円でデータ容量が0GBの状態から必要に応じてデータ容量を購入していく課金制のようなプランになっています。
定額制ではないのでデータを使わない月は月額を0円に抑えることも可能ですし、使いたい時に使いたい分だけを購入することでデータ容量を無駄なく使えるので、月額に換算した時のデータ容量の幅広さや無駄のない値段の安さがポイントです。
最後はソフトバンクの各プランで比較します。
ソフトバンク光はスマホと回線だけでなく指定オプションも加えた3つでのセット割となっているので、回線料金に指定オプション代の+550円をして計算しています。
指定オプションはルーターと呼ばれる通信機器+Wi-Fiのレンタル、固定電話がセットになったパックです。通常だと全部で2,000円以上するところがまとめて550円になっているのでかなりお得です。
ソフトバンクの各プラン x ソフトバンク光の場合
ソフトバンク光の回線料金は5,720円
セット割を受けるには+550円の指定オプションが必要なので合わせて6,270円
ミニフィットプラン+(~1GB) | ミニフィットプラン+(~2GB) | ミニフィットプラン+(~3GB) | メリハリ 無制限 (無制限) | LINEMO (3GB) | LINEMO (20GB) | |
携帯料金 | 3,278円 | 4,378円 | 5,478円 | 7,238円 | 990円 | 2,728円 |
回線料金 | 6,270円 | 6,270円 | 6,270円 | 6,270円 | 5,720円 | 5,720円 |
家族割 | 0円 | 0円 | 0円 | 最大-1,210円 | 0円 | 0円 |
回線とスマホのセット割 | -1,100円 | -1,100円 | -1,100円 | -1,100円 | 0円 | 0円 |
合計金額 | 8,448円 | 9,548円 | 10,648円 | 11,198円 | 6,710円 | 8,448円 |
ソフトバンクの各プラン x イツキ光の場合
ミニフィットプラン+(~1GB) | ミニフィットプラン+(~2GB) | ミニフィットプラン+(~3GB) | メリハリ 無制限 (無制限) | LINEMO (3GB) | LINEMO (20GB) | |
携帯料金 | 3,278円 | 4,378円 | 5,478円 | 7,238円 | 990円 | 2,728円 |
回線料金 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 | 5,280円 |
家族割 | 0円 | 0円 | 0円 | 最大-1,210円 | 0円 | 0円 |
回線とスマホのセット割 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
合計金額 | 8,558円 | 9,658円 | 10,758円 | 11,308円 | 6,270円 | 8,008円 |
ドコモやauだと基本料の安いプランだと受けられる割引きが家族割の-1,100円で、セット割は0円や半額の-550円になることがありましたが、ソフトバンクだとセット割が-1,100円で家族割が0円になっているので割引きが受けやすくなっています。
それでもミニフィットプラン+の~1GBとソフトバンク光の組み合わせが8,448円に対して、新プランのLINEMOとイツキ光の組み合わせだと20GBでも8,008円と相当安くなっているのが分かると思います。
LINEMOの3GBとイツキ光の組み合わせにいたっては、指定オプション込みのソフトバンク光と同じ6,720円です。
セット割がないけど基本料の安いスマホプランと組み合わせてお得になるのは、セット割がないけど基本料の安い回線です。
分かりやすくグラフにするとこんな感じです。
3つの中で割引きがあるのはソフトバンク+ソフトバンク光の組み合わせだけですが、割引きが無くて基本料の安いプラン同士で組み合わせた方が安くなるのが分かると思います。
料金比較で分かったオススメのスマホプラン
先ほどの料金比較を見ると分かりますが、スマホプランはデータ容量が多ければ月額も高くなっているのに対して新しいスマホプランはデータ容量が多くても従来のプランよりも月額が安くなっています。
色んなプランがある中で、どのプランだと損をしていないと言えるのか?値段の安さやデータ容量の多さに選択肢の多さ、値段に見合うプランかどうかを考えて、オススメできるプランを各キャリアごとに紹介していきます。
ドコモでオススメのプランは3つ。
ahamo(20GB)
値段★★★★☆ データ容量★★★★☆ 総合評価★★★★☆
ギガライト(~1GB)
値段★★★★☆ データ容量★☆☆☆☆ 総合評価★★☆☆☆
ギガホ(無制限)
値段★☆☆☆☆ データ容量★★★★☆ 総合評価★★☆☆☆
コスパで選ぶなら圧倒的にahamoがオススメではあるものの、とにかく値段を安くしたい方でデータ容量が1GBでも問題なく、5分以内の通話無料が必要なくて割引きが受けられる方だとギガライト1GBの方がオススメです。
また、Wi-Fiが無い所で使用する機会が多くてデータ容量が20GBじゃ全然足りないような方だとギガホにするしかないです。
auでオススメのプランは1つ。
povo2.0
値段★★★★★★ データ容量★★★★★★ 総合評価★★★★★★
値段の安さを重視する方、データ容量の多さや幅広さを重視する方、値段とデータ容量のどちらも重視する方の誰が選んでもpovo2.0がオススメです。そもそもの値段が安いことに加えて、欲しい分だけを買える/要らない分は買わない選択も出来るので、値段の安さは群を抜いています。
さらに、povo2.0では毎月50GB。固定電話が不要な方だと毎月62GBまで消費しても使い放題MAXよりも安くなるので、大容量プランとしてもオススメできます。
小容量~大容量まで好みに合わせて自由自在ですし、自分の理想に一番合ったプランになれるのがpovo2.0です。
ソフトバンクでオススメのプランは2つ。
LINEMO(3GB,20GB)
値段★★★★★ データ容量★★★★★ 総合評価★★★★★
メリハリ無制限(無制限)
値段★☆☆☆☆ データ容量★★★★☆ 総合評価★★☆☆☆
LINEMOはとにかくシンプルで安いプランです。データ容量が20GBなら月額は2,728円で、データ容量が3GBなら月額は990円です。3GBじゃ不安な方なら20GBがオススメですし、20GBも要らない方なら3GBがオススメです。
Wi-Fiが繋がらないところでの使用がほとんどで20GBでも不安な方は、値段は高くなってしまいますがメリハリ無制限にするしかないです。
新プランはどれも月額3,000円以下で20GBの中容量プランがスタート地点になっているので、1GBですら3000円以上もしていた従来のプランと比較すると相当お得になっていますが、中でもpovo2.0は別格だと思います。
結論
求める条件や現在の環境によってオススメできるかどうかのポイントも変わるのでイツキ光以外の回線やスマホのプランについての説明も必要で長くなってしまいましたが、結論はシンプルです。
イツキ光は格安の回線料金と通話料が特長なので、回線料金単体や回線料金と携帯料金の両方を安くしたい方にオススメの回線です。
大手の回線と比べて基本料が安いので新規の方にもオススメですし、現在の回線がフレッツ光の方がイツキ光に乗り換えるとフレッツ光と同じ回線のまま回線料金や通話料を安くできます。
現在の回線がスマホとセット割のある回線の方は、回線をイツキ光に乗り換えるだけでなくスマホプランも新プランに乗り換えることで、回線料金と携帯料金のどちらも安くできます。
スマホと回線をセットで考えていた方はセット割の計算や条件を考える必要が無くなって基本料の安いものを選ぶだけでよくなったので、今までよりもお得且つシンプルという一石二鳥になります。
最後に
記事を最後まで読んで下さってありがとうございます。
イツキ光はスマホとのセット割が適用されると安くなる光回線ではなくシンプルに基本料が安い光回線なので、ADSL回線やISDN回線から光回線に乗り換えたい方や回線料金を単体で安くしたい方はもちろん、携帯料金と回線料金の両方を安くしたい方にもオススメの回線です。
携帯料金と回線料金の両方を安くしたい方は、回線とのセット割が無くなってデータ容量が増えて基本料が安くなった新しいスマホプランに乗り換えることが重要です。
新しいスマホプランの登場についてもう少し詳しく説明すると、携帯料金の値下げを公約に掲げていた菅内閣が発足したことで大手キャリア3社は対応せざるを得なくなり、オンライン専用プランという形で値下げの要求に応えたプランの提供を始めました。
ただ、この対応だと従来のプランが安くなった訳ではないので、携帯料金の値下げを実感できている方は新プランに乗り換えた方だけですね。
高い携帯料金が当たり前だったので実感は無かったと思いますが、20GB/2,163円~2,970円や3GB/990円まで安くできるのが分かると、今までの携帯料金は高すぎたということが実感できると思います。
スマホも回線も皆さんの需要によってオススメできるプランは変わるので『絶対にこれが良い!』というものはありませんが、データ容量が増えて値段は安くなる新しいスマホプランと基本料の安い回線の組み合わせは多くの方にオススメです!
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