皆さんどうもこんにちは
インターネット回線を選ぶ上で必ず気になる料金のこと、難しすぎだと思いませんか?簡単にまとめても”携帯料金+回線料金+プロバイダー料金だけで終わらず3つの組み合わせや各プラン、プランよって追加されるオプションやそれらに伴って追加される/割引きされる料金“になっていてかなり複雑です。
本記事ではスマホ/携帯電話や回線とプロバイダーについて難しくて分からないという方でも分かるように、分かりやすく解説をしていこうと思います。
今回はauひかり編です
料金比較をしたことで分かった結論を先に言ってしまうと、auひかりを選んでいる方のうちほとんどの方は実は損しています。その理由も含めて、メリットやデメリットについても順を追って説明していきます。
『全部読む時間がない!』という方にも読んで欲しいので、記事の最後に“特に重要な部分だけ”のまとめを作りました。時間がない方はこちらをご覧ください!
はじめに
様々なプランによって値段が変わる携帯料金やスマホ/携帯電話とセットにする事で変わる回線料金、その複雑な仕組みに困ってしまい、結局は各店舗の店員さんが説明してくれた分だけの選択肢の中から選んでしまったり、店員さんにオススメされたものをそのまま選んでしまったりしていませんか?それ、損してます。
携帯や回線についての知識がないことで起きてしまう問題は“疑問が生まれないこと“です。店員さんに教えてもらった情報しか無いので、説明されなかった部分への疑問は生まれず、これといった疑念も無いまま実は損している状況。損しているけど何が損なのかも分からない状況になっています。
何も知らない方に対してAのモノは主にメリットの説明をし、Bのモノでは主にデメリットの説明をした場合どちらを選ぶと思いますか?皆さんが知ってる身近なものを想像して考えてみて下さい。
ご飯とパン、猫と犬、バナナとブドウ、眼鏡とコンタクト、イヤホンとヘッドホン、夏と冬、auひかりとその他の回線、auとpovo等々。相手に与える情報/与えない情報はコチラ側が好きに選べるので、知識のない方が対象であれば自分の選ばせたいモノを選ばせるのは簡単です。
決して嘘をついていたり騙している訳ではありませんが、ほとんどの人はデメリットばかりを説明されたモノよりもメリットばかりを説明されたモノを選んでしまうと思います。
auひかりの基本情報と補足
・auひかりはフレッツ光や光コラボとは違う独自の回線になっています。フレッツ光や光コラボとの違いは、回線の混雑が減り安定しやすくなっていることです。ほとんどのエリアではNTTのダークファイバーケーブルを使って提供していますが、東京、神奈川、埼玉、千葉の一部地域ではKDDIの光ファイバーケーブルを使っていて回線の質が更に高い傾向にあります。
回線の質の高さはauひかりならではの魅力です。フレッツ光/光コラボの平均回線速度は大体200Mbps~310Mbpsほどなんですが、auひかりは350Mbps~550Mbpsほどあります。
・プロバイダーと回線がセットになっているので、プロバイダー料金と回線料金を別々に支払う必要や、後からプロバイダーを契約する必要がありません。
セットになるプロバイダーは約8社の中から選べるようになっています。プロバイダーによって回線の質も違いますし、特典やキャッシュバックの金額も違うので実際に負担する金額も変わってきます。
・auのスマホ/携帯電話を使っている方はauひかりを選ぶことでauスマートバリューという割引きサービスが利用できるようになります。割引き額はスマホの料金プランにもよりますが、毎月の携帯料金が-1,100円または-550円されます。ただし、auひかり電話の契約+550円が必須です。
固定電話が必要ない方だと-1,100円されても+550円があるので実質-550円になります。
家族3人が-1,100円だと-3,300円から+550円で、実質-2,750円です。
auのスマホとのセット割がauひかり最大の魅力なんですが、大きな落とし穴でもあるので要注意です。
・戸建てタイプのプランについてですが、auの公式サイトだと2年の定期契約で月額6,270円。3年の定期契約だと1年目が6,160円。2年目が6,050円。3年目以降は5,940円と書いてありますが、この値段は※プロバイダーがau one netで口座振替・クレジットカード割引(-110円)が適用時の値段と書いてあります。
実際には+110円されて、2年の定期契約で6,380円。3年の定期契約だと1年目が6,270円になり、2年目が6,160円で3年目以降は6,050円だと思って下さい。
定期契約じゃない標準プランだと月額7,590円になってしまうので、すぐに解約をするといった事情がない限りは2年か3年の定期契約がオススメです。
先ほど紹介した関東の一部地域の戸建てプランでは最大10Gbpsや5Gbpsの超高速プランもありますが、最大1Gbpsのプランでもかなり速いですし問題はないので最大1Gbpsのプランでいいと思います。
・マンションタイプのプランはかなり複雑になっていて、マンション側が既にauひかりに対応しているかどうかが重要になっていますし、マンションによってどのプランになるかが既に決まっているのでプランを選ぶことは出来ません。
auの公式サイトでは月額3,740円~6,270円となっていますが、こちらも※プロバイダーがau one netで口座振替・クレジットカード割引(-110円)が適用時の値段になっているので、実際は+110円の3,850円~6,380円だと思ってください。
もう少し詳しく説明すると、マンション内の契約者数や配線方式によってどのプランになるかが決まります。注意すべきは配線方式です。
回線は電柱→マンション→各部屋という順番で繋がっていますが、マンション→各部屋の繋ぎ方の部分が配線方式です。マンションまでは最大1Gbpsの光回線が配線方式によっては最大100Mbps(0.1Gbps)の電話回線になっていたりするので、事前確認が重要になっています。
・2018年の3月以降から、auひかりホーム(戸建てプラン)を解約すると、解約金とは別に回線の撤去工事費用として31,680円がかかるようになりました。
他の回線や2018年2月以前のauひかりは解約しても回線を撤去するかどうかが自由だったり、撤去費用は0円~10,000円前後とかなので、想定外の出費になるかもしれません。
auひかりのメリット&デメリット
auひかりのメリットをまとめると
が挙げられます。auひかり以外にも回線の質が高い独自回線はありますが、その中でauのスマホ/携帯電話とのセット割が受けられるのはauひかりだけです。ただ、auひかりとauのスマホのセット割は+550円のauひかり電話も必要なので、-1,100円は実質-550円(固定電話付き)になります。
それでも、3年間の定期契約で考えると550円x36ヶ月で-19,800円なのでお得になって感じてしまうかもしれませんが、要注意ポイントが潜んでいます。
もしも、-550円の割引きのために+1,500円もかかるプランを選んでいるのであれば、3年間で-19,800円の裏で+54,000円も払っているので実際には+34,200円も損しているとなりますよね?
auスマートバリューというセット割に惹かれる方が多いですが、しっかり考えて計算をしないと損をしてしまう点には要注意です。
auひかりのデメリットとしては
が挙げられます。セット割を受けるために必要なauひかり電話(+550円)自体は全く悪いものではありませんが、固定電話を使わない方だと3年間で+19,800円も必要のないサービスにお金を払っていることになってしまいます。
そして、一番のデメリットはセット割が受けられるauのスマホ/携帯の基本料が高いことなんですが、恐らく、皆さんの中に携帯料金が高いという感覚はあまり無いと思います。
損しているけど何が損なのか分からない状況は、正にこの事を指しています。
なぜ損になってしまうのか?セット割で色んな条件や計算があって”割引きがあるのに実は損していた“という問題が無くなったプラン。ごちゃごちゃするセット割を全て無くして、シンプルに携帯料金をグーンと下げてお得になった新しいauのプラン。povoがあるからです。
auひかりは損?auひかりじゃない方がお得な新プランpovo
最近よく名前を聞くpovoですが、詳細は知らなくても名前だけは聞いた事あるという方が多いんじゃないでしょうか?一言で説明するとauが発表した新プランで、データ容量が20GBで月額料金は2,728円という破格のプランです。
どれだけ安くなったのかが一瞬で分かるグラフを作ったので、まずはこちらをご覧ください。
これが新プランのpovoです。データ容量が増えるにつれて月額料金も高くなっていたはずなのに、20GBもあるpovoがauの中で最安のプランになっています。
しかし!このpovoはもう無くなってしまいました!
povoについて解説をしようと思っていたんですが、povoから更に新しくなったプラン。povo2.0が発表されました!
povo2.0はいろいろと新しくなりすぎているので従来のプランやpovoとの比較が難しいんですが、先ほどのグラフにpovo2.0も加えるととこんな感じになります。
povoは20GBのプランのみでしたが、povo2.0では1GB、3GB、20GB、60GB(20GB)、150GB(25GB)といった小容量~大容量までのプランが選べるようになりました。
★マークのついている特殊なポイント。1GBと60GB(20GB)と150GB(25GB)についてはもう少し後でまとめて解説しています。
povo2.0に進化したことで値段が安くなっただけでなくデータ量も幅広く利用できるようになりましたが、povoの良さでもあったシンプルで分かりやすいプランが複雑になっていたりもします。また、シンプルだったpovoはpovo1.0に名前が変わり、povo2.0のサービス開始と同時に新規の受け付けを終了しました。
そのため、ここからは現在提供中のauの各プランとpovo1.0の違いと共にpovo2.0との違いについても分かりやすく解説していこうと思います。
よく見る比較はこんな感じです↓
auの各プラン | povo1.0 | povo2.0 | |
月額基本料 | \2,178~9,988(条件次第) | \2,728 | \0~ |
データ容量 | 1GB~無制限 | 20GB | 0~ |
通話料 | 家族間は無料 家族以外は30秒あたり22円 | 30秒あたり22円 | 30秒あたり22円 |
キャリアメール | 〇 | × | × |
留守番電話 | 〇 | × | × |
対応窓口 | auショップ・電話・オンライン | オンラインのみ | オンラインのみ |
au家族割プラス | 〇 | × | × |
auスマートバリュー | 〇 | × | × |
その他の割引きサービス | 〇 | × | × |
契約年齢 | 中学生以上 | 20歳以上 | 13歳以上 |
povo2.0の0円/0GBなどの比較にならない部分はまとめて、povoとしての比較となると
- auの各プランの方が安くなる。
- auの各プランの方がデータ容量が多くなる。
- povoになると色んな機能が無くなってしまう。
- povoになるとセット割が無くなる(=値段が高くなる)
という風な少し間違った捉え方をしてしまう方も居ると思います。ただ、実際はpovo1.0よりも安くなるプランは割引き条件が揃っている1GBのプランだけですし、povo1.0よりもデータ容量の多いプランは値段も高いです。
povoにすることで無くなる機能はありますが、ほとんどは代わりとなる機能があるのでそこまで問題ではないと思います。一番勘違いされやすいのがセット割が無くなってしまうことで値段が高くなると思ってしまうことです。
割引きがある=値段が安くなると思う方が居ると思いますが、安くなるのは”新プランのpovoと比べたら”ではなく”従来のプランのセット割がない状態と比べたら”です。割引きのあるauの各プランよりも割引きのないpovoの方が安いので、割引きのない方がお得というちょっとややこしい関係になっています。
『povoに乗り換えると割引きが無くなるよ』という言葉自体は嘘をついている訳ではありませんが『povoは割引きが無くなったおかげで分かりやすくなって安くなったよ』までちゃんと言って欲しいですね。
そして何より、povoは回線をauひかりにする理由が無いので『auひかりのセット割が無くなってしまいます』と言われても全く問題がありません。
これだけお得になっているpovoですが、povo2.0では更にお得になっています。
基本料が0円!?povo2.0の料金プラン
ここからはpovo2.0に絞って、どういったプランなのかを解説します。
先ほどの比較でauの各プランよりもpovo1.0の方がお得になったという事は分かったかと思いますが、povo2.0は今までの常識とは全く違う料金プランになっており、根本的なシステムが変わったので先ほどの簡単な比較の情報だけでは分かりにくくなっています。
今までの料金プランは、月々のデータ容量と料金が決まったプランがあり必要な方はトッピング(追加オプション)を購入するという、定額制または定額制と課金制を合わせた月額となっていましたが、povo2.0では基本料が0円の0GB状態になっており、データ容量もトッピングになっているので、簡単に言うと定額制ではなく課金制になっています。
まずは従来の基本プランとしてあった部分、データトッピングから見てみましょう。
値段の安さにも目がいきますが、見慣れない〇日間という期限があるのもポイントです。
povo2.0では基本料が0円になったことでデータ容量も0GBになっているので、データを消費するような通信をするにはデータトッピングの中から購入しなくてはいけません。そして、購入したデータには有効期限が設けられています。
メリットは、定額制だとデータを使わなかった月でも使い切った月と同じ料金を払わなきゃいけなかったという問題が無くなることです。ただ、有効期限内に使い切れないと全く同じ問題が発生してしまうので計画性は大事です。従来の”ひと月に○○GB”が”期限内に○○GB”になりました。
個人的なイメージではデータトッピングは2種類に分かれていて、今まで通りの一ヶ月(30日)で利用するなら3GBと20GBと60GBと150GBの4つが基本となるトッピングで、1GB/7日間とデータ使い放題/24時間は更にお得に運用するためのトッピングになっていると思います。
60GB/6,490円/90日間と150GB/12,980円/180日間という並びだけを見るといまいち値段が分かりにくいと思いますが、30日間にするとこうなります↓
30日平均で考えるとかなりお得になっているのが分かると思います。ただ、60GBの期限は90日間で150GBなら期限は180日間になっているので、この期限までに購入したデータを使い切れないと従来のプランと同じく無駄な出費になってしまいます。お得になっているとはいえ計画性が重要です。
基本となるデータトッピングを360日(約1年間)で考えるとこうなります↓
月に20GBも必要ないけど3GBじゃ足りない時もあるという方は基本的に3GB/990円をトッピングして、期限が切れるまでに3GBを使い切ってしまっても、もう一度3GB/990円のトッピングをすれば大丈夫です。
追加分の3GBの有効期限は購入したタイミングから30日間なので、月が替わっても使い切るか期限が切れるまでは基本としてあった3GB/990円のトッピングを遅らせるだけになり、どちらも無駄なく利用できます。
例:1ヶ月30日の場合、月末の29日に購入するとその月の30日までの1日間ではなく翌月の29日までが有効期限になっています。
また、追加分を1GB/390円7日間に変えてみたり、24時間データ使い放題330円を織り交ぜたり、他のデータトッピングを使いこなせると更にお得に運用できると思います。当然、期限が切れてもデータ通信の必要がなければトッピングが要らないので、その間は0円で運用できます。
ちなみに、24時間データ使い放題トッピングはpovo1.0では220円だったので+110円の値上がり。1.5倍も高くなっています。
データトッピング以外のトッピングはこちら
通話トッピングはpovo1.0から変更点は特にありません。変更点が無いことでちょっとややこしくなったのが、こちら側から申し出ない限り自動更新になっていて30日間ではなく月という表記のままなことです。
1ヶ月=30日として月末の29日に購入した場合。データトッピングは来月の29日までの30日間が有効期限になっていますが、通話トッピングは30日間ではなく月表記なので29日~30日までの1日間が有効期限になると思われます。
povo2.0の公式サイトには“月の途中でも定額は満額がかかる(当面の間は日割りとなる)”と書いてあるので大丈夫な時期もあるかもしれませんが、念のためトッピングのタイミングには気を付けた方が良さそうです。
月末にデータトッピングをしたついでに通話トッピングをすると有効期限が2~3日で終わり、トッピングをしたから大丈夫と勘違いをして翌月に入っても通話をしまくったら想定外の請求がきた。なんて事が起きてしまうかもしれないので注意してください。
また、データトッピングをせずに通話トッピングだけも可能なので、通話専用スマホとしても運用できます。
サポートトッピングのスマホ故障サポートは名前の通りです。月額830円で故障などのトラブルに遭った際に交換などの対応をしてもらえるようになります。
最後に新しく追加された要素のコンテンツトッピング。DAZN使い放題パック760円/7日間とsmash.使い放題パック220円/24時間についてです。
DAZNは本家だと月額1,925円の有料サービスで、smash.は本家だと月額550円で有料会員になれてコンテンツ見放題になれるというサービスです。
どちらも、月に3回以上もトッピングしてしまうと本家の値段よりも高くなっても利用期間は短くなってしまうので、目的や期限のことを考えてコンテンツトッピングにするか本家から契約するかを選びましょう。
基本料が0円になり、自分に合わせて利用ができるように全てが課金制となったpovo2.0のトッピングの簡単な説明は以上です。
基本料0円という言葉には凄くインパクトがありますが、0GBの状態だと通信速度は最大128Kbpsしかありません。普段なら1秒で表示されるような画像の読み込みに数分もかかってしまうほどの低速通信となっているので、0円の状態での運用しようにもすぐに限界がくると思います。
また、トッピングをしない状態で180日を過ぎると利用停止や契約解除となるので、0円の状態で半年以上の利用は不可能になっています。
トッピング方法についてですが、povo2.0の専用アプリで全部出来るので凄く簡単です。自動ではなく手動なので面倒に感じてしまう人も居るかもしれませんが、トッピングの期限が切れても問題なく利用できている期間は0円になっているので凄く良いと思います。
自動で継続するかどうかを選べる設定が出てくれば、どちらの需要にも合ってて嬉しいですね。
ここからはpovo2.0のトッピング以外の部分についても解説していきますが、その前に『どうしてここまで安くなったプランが出来たのか?』『どうして誰もオススメしてくれないのか?』といった疑問に答えていきます。
基本情報の前にpovo2.0に関するQ&A
Q.povo2.0って何?auと近い関係なのは何となく分かるけど…
A.povoもauです。auから出ている新プランで、オンライン専用プランという立ち位置になっています。
Q.安くなったとはいえ安くなりすぎだし、何か大きなデメリットが隠れていたりするんじゃないの?
A.全くそんなことはありません。今までの日本の携帯料金が高すぎたんです。
Q.なんで急に安くしてくれたの?
A.一言で言えば政府からの圧です。菅内閣が携帯料金の値下げを強く要求をしたのでそれに応えた形になります。
時系列を追ってみると分かりやすいと思うので見てみましょう。
大まかな時系列はこんな感じです。菅内閣になってからの各社の対応の速さには驚きですね。
2020年9月からの流れが凄く速い!
安くしてくれたというよりは安くせざるをえない状況になっていたんだね!
大手キャリア3社が最初に提供を開始したプランはどれもデータ容量が20GBで3,000円以内のシンプルなプランになっていて、データ使い放題や通話サービス。LINEサービスなどの差から選ぶ。といった感じでしたが、現在では小容量のプランも追加されていたたり、大手キャリア以外も視野に入れて競っています。
povo2.0では手続き等の対応が全てオンライン専用になっているので店舗では対応してくれません。個人的に、povo2.0の一番の問題はここだと思っています。オンライン専用になったことで分かりにくそうに感じて乗り換えるかどうかためらってしまう方が多い印象があります。
今までは契約の手続きやサポート等、何かあれば直接お店に足を運べば店員さんがやってくれたり色々と説明してもらえていましたが、オンライン専用ということで全て自分1人で行わなくてはいけません。
さらに、オンライン専用でお店では取り扱っていないという仕組みのため、これだけお得になっているpovo2.0をオススメしてくれる店員さんはどこにも居ません。別の見方をすると“詳しいはずの店員さんでもpovo2.0はオススメできないんだ”とも捉えられるので、余計に遠ざかってしまいます。
なるほど!誰もオススメしてくれなかった理由も分かったよ!
お得なプランすぎて移行されると利益が減るから隠しているという訳ではなく、オンライン専用だからオススメ出来ません。という形になっています。
メインブランドであるauの料金プランとして提供しているのに、auショップで何もしてくれないのは不親切な気もしますね。
消費者側からすると、政府の言うようにこういった競争が起きるのは非常に良いことだと思います。競争が起きずに最初に発表した状態のままでいくと、間違いなくahamoが選ばれていたと思います。
競争が起きることでどんどん値段が下がっていったり、値段以外の部分で更にメリットが発生したりもするので、これから更にどうなっていくかも注目ですね。
従来のシステムのまま高かった値段を安くしてくれるのが気持ち的に一番楽だと思いますが、実際はそうはいかないのでどこかのタイミングでシステムの変化にもついていく必要があると思います。この機会に”今までの携帯料金は高すぎたし、システムも良くなかった”と考え直してみてください。
povo2.0の基本情報と補足
・povo2.0はauが提供していたpovoから更に進化したオンライン専用プランで、基本料0円の0GBから自分に合ったトッピング(追加オプション)をして利用ができる革新的な新プランです。基礎となるデータトッピングには1GB/390円で7日間。3GB/990円で30日間。20GB/2,700円で30日間。60GB/6,490円で90日間。150GB/12,980円で180日間があります。
一応、トッピング無し(月額0円)でも利用はできますが、有料トッピングの期限が過ぎた状態のまま180日を過ぎると利用停止や契約解除となったり、所定の手数料がかかってしまうので最低でも半年に1回はトッピングをしましょう。
・データ容量を使い切った際(0GBの状態)の通信速度制限はpovo1.0では最大1Mbpsでしたが、povo2.0では最大128kbpsになっています。
1Mbpsから128kbps(0.128Mbps)になったので、メールやLINEの文字のみのやり取りなら出来ると思いますが、画像や動画になると厳しくなるレベルです。povo1.0とは違い、基本的に何もできないレベルだと思ってください。
・契約や故障した際の手続きや、サポートなどの対応窓口は全てオンラインのみになっています。
povoはオンライン専用サービスです。今のところオフラインでの対応は行っていません。
・キャリアメール(@au.comや@ezweb.ne.jp)が無くなります。
GmailやYahoo!メールといったフリーメールがあるので特に問題ではないと思います。
・auスマートバリューや家族割プラスといった割引きサービスが無くなります。
よく勘違いされるポイントですが、セット割が無くなったpovo2.0の方が安くなるケースがほとんどなので、セット割が無くなることはデメリットになりません。
・povo2.0にすることで無くなってしまうサービスは他にもありますが、事前に知っておいた方がいいのは留守番電話サービスとナンバーシェアサービスです。
留守番電話サービスは代わりになるものがないので、どうしても必要な方は2台持ちにするしかなさそうです。
ナンバーシェアサービスも無くなるので、セルラーモデルのApple watchを利用している方は仕様が変わるので注意してください。簡単に言うと、GPSモデルと同じ仕様になります。
・24時間データ使い放題という他にはないトッピング(追加オプション)があります。
他社にはないpovo2.0ならではの魅力です。小容量プランの方や残り1GBの状態の方でも24時間使い放題になるので、使い方次第で相当お得になります。
・#ギガ活というデータ容量が増えるキャンペーンが始まります。増やす方法は大きく分けて3つあり、“あたる”と“さがす”と“もらう”です。
抽選で”あたる”や、街中で”さがす”の2つはちょっと微妙に感じがしますが、“もらう”は対象店舗で買い物をする際にau PAYで支払いをするとギガが増えます。
(データ容量でよく見る○○GBのGBをギガバイトと言います。)
現時点で発表されている対象店舗には、ローソン、すき家、カインズ、ヒマラヤ等々、様々なジャンルの店舗が複数あります。具体的には、ローソンやすき家なら500円以上の買い物で300MB(3日間)が貰えますし、カインズやヒマラヤだと2000円以上の買い物で1GB(7日間)が貰えます。
povo2.0の安さが一目瞭然!?【料金比較①】
ここからはpovo2.0がどこまでお得になったのかが分かる料金比較です。現在auにあるプランは使い放題MAXとピタットプランの2つなので、この2つとpovo2.0で比較します。
povo2.0の90日間60GBで6,490円のデータトッピングと180日間150GBで12,980円のデータトッピングについてですが、単純計算で30日間分にした時のデータ容量と料金で比較しています。
例えば、90日間60GBで6,490円のトッピングの場合、30日間分にすると60GBは20GBになって6,490円は2,163円になるので、20GB/2,163円として比較します。
まずは割引きがない状態。基本料だけで比較します。
各プランのデータ容量と月額料金(1/5)
データ容量/月額 | 使い放題MAX(1プラン) | ピタットプラン(3プラン) | povo2.0(4プラン) | povo1.0(1プラン) |
1GB | – | ¥3,278 | – | – |
3GB | ¥5,588 | – | ¥990 | – |
4GB | – | ¥4,928 | – | – |
7GB | – | ¥6,578 | – | – |
20GB | – | – | \2,700or\2,163 | ¥2,728 |
25GB | – | – | ¥2,163 | – |
使い放題 | ¥7,238 | – | – | – |
各プランのデータ容量と1GBあたりの月額料金(2/5)
データ容量/月額 | 使い放題MAX(1プラン) | ピタットプラン(3プラン) | povo2.0(4プラン) | povo1.0(1プラン) |
1GB | – | ¥3,278 | – | – |
3GB | ¥1,862 | – | ¥330 | – |
4GB | – | ¥1,232 | – | – |
7GB | – | ¥939 | – | – |
20GB | – | – | \135or\108 | ¥136 |
25GB | – | – | ¥86 | – |
使い放題 | ¥72(100GB) | – | – | – |
割引きがない状態のシンプルな基本料だけの比較とはいえ、ここまで差があるとは思ってなかったのではないでしょうか?一番安い1GBのピタットプランよりも3GB~25GBもあるpovo2.0の方が安いんです。
しかし、本当の料金比較はここからです。povo以外にはセット割があるので、この基本料から割引きされて安くなります。セット割も含むとどうなるか?見ていきましょう。
まずはauスマートバリューからです。
auスマートバリューが適用されたときの月額料金(3/5)
()の中の数字は割引き額
データ容量/月額 | 使い放題MAX(1プラン) | ピタットプラン(3プラン) | povo2.0(4プラン) | povo1.0(1プラン) |
1GB | – | \3,278(-0) | – | – |
3GB | \4,488(-1,100) | – | ¥990 | – |
4GB | – | \4,378(-550) | – | – |
7GB | – | \6,028(-550) | – | – |
20GB | – | – | \2,700or\2,163 | ¥2,728 |
25GB | – | – | ¥2,163 | – |
使い放題 | \6,138(-1,100) | – | – | – |
auスマートバリューだけだと小容量のピタットプランでは割引き額が半分の-550円や0円になってしまうので、povo2.0との差は全く埋まりません。
povoのデメリットとして『auスマートバリューが無くなります』と言ってる方がよく居ますが、ピタットプランの1GBにもありませんし、この比較を見るとauスマートバリューが適用されて安くなったプランよりもpovo2.0の方がデータ容量が多いのに圧倒的に安いのが分かります。
次はauスマートバリュー+家族割プラスの比較です。
auスマートバリューと家族割プラスが適用されたときの月額料金(4/5)
注意3回線以上は-1,100円で2回線だと-550円
()の中の数字は2回線での月額料金
データ容量/月額 | 使い放題MAX(1プラン) | ピタットプラン(3プラン) | povo2.0(4プラン) | povo1.0(1プラン) |
1GB | – | \2,178(\2,728) | – | – |
3GB | \3,388(\3,938) | – | ¥990 | – |
4GB | – | \3,278(\3,828) | – | – |
7GB | – | \4,928(\5,478) | – | – |
20GB | – | – | \2,700or\2,163 | ¥2,728 |
25GB | – | – | ¥2,163 | – |
使い放題 | \5,038(\5,588) | – | – | – |
なんということでしょう。povo2.0で無くなってしまうauスマートバリュー+家族割プラスの割引きがあっても、povo2.0の25GBと20GBの方が1GBのピタットプランよりも少しだけ安くなっているんです。
povo2.0の3GBとピタットプラン1GBの間には1,188円も差があります。
ちなみに
auスマートバリューではauひかり電話+550円が必要なので、固定電話が必要ない方にとってはこうなります。
auスマートバリューの条件であるauひかり電話も含めた月額料金(5/5)
固定電話が不要でも+550円
データ容量/月額 | 使い放題MAX(1プラン) | ピタットプラン(3プラン) | povo2.0(4プラン) | povo1.0(1プラン) |
1GB | – | \2,178(\2,728) | – | – |
3GB | \3,938(\4,488) | – | ¥990 | – |
4GB | – | \3,828(\4,378) | – | – |
7GB | – | \5,478(\6,028) | – | – |
20GB | – | – | \2,700or\2,163 | ¥2,728 |
25GB | – | – | ¥2,163 | – |
使い放題 | \5,588(\6,138) | – | – | – |
ピタットプランの1GBはauスマートバリューの対象外なのでauひかりもauひかり電話の契約も必要ないため値段は変わりませんが、割引きされているその他のプランとpovo2.0では更に値段の差が開いてしまいます。
料金比較で分かったオススメのプラン
auスマートバリューや家族割プラスが適用されて割引きされたプランと割引きが無くなってしまうpovo2.0で料金比較をして分かったのは、携帯料金を安くしたい方は間違いなくpovo2.0の方がオススメです。
値段ではなくデータ容量の面で見ると『月に25GBじゃ足りないからデータ使い放題MAXの方が良いのかな?』と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。この25GBは比較しやすいように30日で計算した時のデータ容量で、実際は25GB/30日間ではなく150GB/180日間のトッピングです。
ちょっと複雑になってしまいますが
使い放題MAXの基本料は7,238円ですが、条件次第では4,928円まで安くなります。1年間で考えると4,928円x12ヶ月で59,136円になりますが、auひかり電話+550円が必須なので550円x12ヶ月の6,600円も加算され、65,736円で1年間データ使い放題になっています。
povo2.0の150GB/180日間トッピングは1回12,980円です。4回トッピングをしても使い放題MAXの65,736円よりも7,216円も安い51,920円で、ひかり電話に必要な6,600円を加算しても58,520円なので、58,520円で1年間に600GBまで使えるようになっています。
つまり、毎月のデータ使用量が50GB以下の人はpovo2.0にした方がお得なります。
また、povo2.0だと固定電話を無くすこともできるので、固定電話を無くせば4回トッピングをしても13,816円も安くできます。13,816円ということは5回目のトッピングも出来ちゃうので、毎月62GBを使ってもpovo2.0の方がちょっとだけお得になります。
ザックリ言うと
使い放題MAXは最安でも1年間65,736円でデータ使い放題の固定電話付きプラン。
povo2.0は1年間600GB/51,920円や750GB/64,900円の大容量にもなれる固定電話が自由なプランです。
データ使い放題とはいえ毎月必ず62GB以上も使う人はあまりいないと思います。62GB以上も使う月もあれば30GBで済んだり、90GBも使ってしまう月もあると思いますが、使い放題MAXでは3GB以下の月は1,650円安くなるだけです。
一方でpovo2.0の150GBは期限が180日間と半年先まで繰り越せるようになっているので、ひと月単位ではなく半年間単位で好きに利用できますし、24時間データ使い放題のトッピングを活用することで62GB以上を使うことも出来ます。
料金比較をしたことで分かった結論!
損をしていないと言えるプランは
使い放題MAX(一部の方のみ)とpovo2.0です!
使い放題MAXの方がオススメのユーザーは、毎月のデータ使用量が”必ず”50GBまたは62GBを上回っているユーザーです。
povo2.0の方がオススメのユーザーは、毎月のデータ使用量を50GBまたは62GB以内に抑えられるユーザーです。
固定電話が必要かどうかでも、どこまでお得になるかが変わってきます。
povo2.0の150GBは月ではなく180日以内です。月にすると約6ヶ月分なので、使わなかった分が次の月になっても使える繰り越しシステムが5ヶ月先まで続くようになっています。
アンケート等の様々な調査結果によると、80%近くのユーザーは毎月のデータ消費量が10GB以内で30GB以内までいくと95%近くも居るので、値段の安さだけでなく必要なデータ量とのコスパを考えてもpovo2.0が一番オススメです。
ここで本題のauひかりの話に戻るんですが、使い放題MAXならセット割のあるauひかりを選ぶ事でお得になりますが、povo2.0にはセット割がないのでauひかりを選んでも安くなることはありませんよね?
auひかりを選んでいる方は実は損していたという事がどういう事か。分かってきたんじゃないでしょうか?
本当にauひかりだと損していた!【料金比較②】
これまでの料金比較は携帯料金としての比較なので回線料金は入っていません。auスマートバリューがあるプランにはauひかりの回線料金やauひかり電話の料金も加算されます。auひかり+auひかり電話は戸建てタイプなら3年の定期契約で月額は約6,160円です。
マンションタイプは3,850円~6,380円で、こちら側から選べずマンションによって決まっています。
しかし!
何度も言っている通りpovo2.0にはauスマートバリューが無いので、月額6,160円のauひかりを選ぶ理由がありません。auひかりよりも安い回線。5,300円の回線にしてもいいので、povo2.0にすることで携帯料金だけでなく回線料金も安くなるんです。
簡単なイメージ図はこんな感じです↓
実際の金額でどれほど差がでるのか?auスマートバリューがある最安プランのピタットプラン4GBとpovo2.0の3GB。データ容量が多いピタットプランの7GBとpovo2.0の25GBの4つで比較してみます。
ピタットプラン4GBは基本料4,928円ですが、家族割プラスとauスマートバリューがあると最終的な月額は3,278円です。回線はauひかりでauひかり電話+550円も含まないといけないので+6,160円されます。
3,278円(携帯料金)+6,160円(回線料金と固定電話)で月額9,438円です。
ピタットプラン7GBは基本料6,578円ですが、家族割プラスとauスマートバリューがあるので最終的な月額は4,928円です。こちらも回線がauひかりでauひかり電話+550円があるので+6,160円されます。
4,928円(携帯料金)+6,160円(回線料金と固定電話)で月額11,088円です。
povo2.0の基本料は3GBだと990円。25GBは2,163円でどちらもセット割はありません。回線はauひかりにしなくていいので、auひかりよりも安い+5,300円の回線にして考えます。
3GBは990円(携帯料金)+5,300円(回線料金)で月額6,290円。
25GBは2,163円(携帯料金)+5,300円(回線料金)で月額7463円です。
分かりやすく、グラフで比較するとこうなります。
携帯料金と回線料金を合わせて考えると、povo2.0は使えるデータ量が25GBまで増えて値段は3,635円も安くなっています。
最後に、定期契約の3年間で比較します。
なんと!
ピタットプラン7GBの定期契約の3年間で比べると
130,500円も差が広がってしまいます!
ちなみに、ピタットプラン4GBとpovo2.0の3GBだと
3年間で113,328円も差があります。
これがauひかりだと実は損していたということの答えです。
povo(povo1.0)は2021年3月23日から、povo2.0は2021年の9月29日から提供が始まったので、今乗り換えてもまだまだ遅くないどころか時代を先取りしているぐらいだと思います。
今すぐ乗り換えるにしろそうじゃないにしろ色々と準備をする必要があると思います。ベストなタイミングで乗り換えられるように、回線等を定期契約にしている方は契約を解除しても大丈夫な期間、解約金が発生する条件なんかを今のうちに確認しておくと、いざという時にスムーズに進められると思います。
肝心なauひかりよりも安い回線についてですが、無料で回線料金の見直しをしてくれるサイトもあるので簡単に見つけることが出来ます。
auひかりよりも安い回線の探し方
自分でいろいろ調べたり料金を比較してauひかりよりも安くなる回線を探すのは手間も時間もかかってしまうと思いますが、無料で全部やってくれるサイトがあるので問題ありません。
今回紹介するのはminaoshi.netというサイトです。
minaoshi.netはサイト自体もシンプルですし、1~4の項目を入力するだけで今よりも安くなる回線を教えてくれるので、誰でも簡単に利用できると思います。
安くなる回線を教えてくれる以外にも回線についての相談も出来るので、疑問に思った事や分からなかった事があっても答えが見つかると思います。
手間も時間もかからずにauひかりよりも安い回線が見つかるので、auひかりよりも安い回線を探したいという要望にはピッタリですし、何かあったら聞けるので初心者の方にもオススメです。
セット割を抜きにしてauひかり単体で考えると安い回線という訳じゃないので、auひかりよりも安い回線は割とすぐに見つかると思います。
最後に、携帯料金と回線料金のどちらも安くできるpovo2.0のメリットとデメリットをまとめます。
povo2.0のメリット&デメリット
povo2.0のメリットをまとめると
が挙げられます。特に小容量~大容量まで自分に合ったデータ容量が選べるようになり、値段が圧倒的に安くなったのは最大の魅力ですね。
また、回線をauひかりにする意味がないのでauひかりよりも安い回線を選ぶことで、携帯料金だけでなく回線料金も抑えられるようになりました。
一方でpovo2.0のデメリットとしては
が挙げられます。無くなってしまう機能のうち、留守番電話サービスは代わりになるものが無いので人によっては相当困ると思います。他は無くなっても代わりのものがあるので次第に慣れると思います。セルラーモデルのApple watchは使えなくなる訳ではなく、GPSモデルと同じ使い方になります。
auかんたん決済は提供予定ではありますがまだ利用できないので注意してください。
メリットになるかデメリットになるかが人によって分かれるものとしては
が挙げられます。契約するまでも契約してからも全てオンラインで行わないといけないので、分からない事があっても自分で調べて答えを見つける必要があります。インターネットに詳しくない方や自信がない方からすると、大きな壁に感じてしまうかもしれません。
web上の文字で案内されるのと店員さんと話しながらじゃ全く別ですし、デメリットに感じてしまう方にとっては相当なデメリットにも思えてしまいますね。ただ、分かりにくい点や契約の手順などを丁寧に教えてくれる動画やブログもあるので、そこまで難しくはないと思います。
オンライン専用なことがデメリットと思う方が居る一方で『簡単にできた』や『あまり難しくなかった』といった声もあります。そういった方からすると事務手数料が0円になっていてお店までの移動も時間もお金も必要ありませんし、家に居ながら済むのでデメリットは消えてメリットになっています。
結論
auひかりだけでなくauの各プランやpovo2.0についても1から説明してきたのでだいぶボリューミーになってしまいましたが、結論はシンプルです。
auひかりはauの携帯電話/スマホとセットにすることでセット割の対象となり値段が安くなる仕組みになっていますが、セットになるauの携帯料金が高いので、割引きがあるのにお得ではなく損しているケースがほとんどです。
回線とスマホは近い関係にあるので、回線料金を安くしたいのであれば携帯料金の事も考えるのが大事になっています。
auひかりが高いかどうかはauが高いかどうかも一緒に考えることで答えが見つかるようになっています。
最後に
記事を最後まで読んで下さってありがとうございます。
今までは”auひかりにはauスマートバリューがあるからauスマホとセットにするとお得になる”という仕組みでしたが、povo2.0が誕生したことで”お得になるはずのセット割がある方が損“になってしまいました。
auスマートバリューそのものはメリットでしかないんですが、auスマートバリューが無い事がデメリットにならないこともあるのはちょっと複雑ですね。
今まで日本の携帯料金が高いと思っていなかった方も、ここまで安くなったプランを大手キャリアが出せるという事を知れば、本当に今までの携帯料金が高すぎた事が分かると思います。
携帯料金が圧倒的に安くなっただけで終わらず、小容量から大容量まで選べて更に定額制じゃなくなるという今までの常識にとらわれない料金プランになったpovo2.0に合わせて他社も競合してくると思いますし、これからどうなっていくかにも注目です。
初動ではdocomoのahamoが一番良かったと思いますが、小容量プランが追加されたsoftbankのLINEMOや小容量~大容量が自由になったauのpovo2.0と、どんどん良くなっていますからね。『格安SIMはちょっと…』という方も居ますし、大手キャリアが格安プランで競合してくれるのは嬉しいですね。
現状だと最新のpovo2.0が一番お得になると思います。ただpovo2.0には回線とのセット割が無いので、auひかりを解約するauユーザーも続出すると思います。今までのように競合していくといずれpovo2.0とセットにするとお得になる新しいサービスか特典が出ると思うので、回線もスマホもどこまでお得になるか楽しみですね。
【忙しい人向け】ザックリまとめ
時間などの都合上、最初から最後まで読めないという方も居ると思うので特に大事な部分だけをまとめました。
ここまで読んできた方にとっては復習のような内容になっているので飛ばしちゃって大丈夫です!
回線にauひかり選んでいる方のほとんどは、auスマートバリューというスマホと回線のセット割があってお得になるからと思っていると思いますが、実際は損しているケースがほとんどです。
割引きがあるのに損?と疑問に思うかもしれませんが、auスマートバリューが適用されるプランの携帯料金が高すぎるので、割引きされても安くなっている訳じゃないんです。
携帯料金が高すぎると言われてもピンとこない方も居ると思いますが、政府から『携帯料金を安くしろ』と圧をかけられた後にauが提供した新プランpovo2.0と見比べると簡単に分かります。
従来のプランは携帯料金どれだけ高いのか?料金比較を見てみましょう。
各プランのデータ容量と月額料金の比較①
データ容量/月額 | 使い放題MAX(1プラン) | ピタットプラン(3プラン) | povo2.0(4プラン) | povo1.0(1プラン) |
1GB | – | ¥3,278 | – | – |
3GB | ¥5,588 | – | ¥990 | – |
4GB | – | ¥4,928 | – | – |
7GB | – | ¥6,578 | – | – |
20GB | – | – | \2,700or\2,163 | ¥2,728 |
25GB | – | – | ¥2,163 | – |
使い放題 | ¥7,238 | – | – | – |
基本料だけだとここまで差があります。従来のプランの中では最安でも1GBの3,278円でしたが、povo2.0だと最安が3GBの990円ですし、20GBや25GBがあっても2,163円と圧倒的に安くなっています。
ただ、これはあくまでも基本料での料金比較です。次はauスマートバリューや家族割プラスといったpovo2.0にはない割引きも含めた料金比較を見てみましょう。
各プランのデータ容量と月額料金の比較②
auスマートバリューは-1,100円または550円
家族割プラスは3人以上だと-1,100円。2人だと-550円
()の中の数字は家族割プラスが2人の場合
データ容量/月額 | 使い放題MAX(1プラン) | ピタットプラン(3プラン) | povo2.0(4プラン) | povo1.0(1プラン) |
1GB | – | \2,178(\2,728) | – | – |
3GB | \3,388(\3,938) | – | ¥990 | – |
4GB | – | \3,278(\3,828) | – | – |
7GB | – | \4,928(\5,478) | – | – |
20GB | – | – | \2,700or\2,163 | ¥2,728 |
25GB | – | – | ¥2,163 | – |
使い放題 | \5,038(\5,588) | – | – | – |
割引きが無くなった結果、従来の1GBプランよりもpovo2.0の20GBや25GBも使えるプランの方がちょっと安くなっていますし、3GBに関しては圧倒的に安いです。
よく『povo2.0にしたら色んな割引きが無くなる』という言い方をされるのでpovo2.0にしたら割引きが無くなって値段が高くなると勘違いしてしまう方が居ますが、実際はpovo2.0は色んな割引きが無くなったことで分かりやすくシンプルになり、無条件で今までのプランよりも圧倒的に安くなったプランなんです。
回線にauひかりを選ぶ方のほとんどはauスマートバリューで毎月の携帯料金を安くすることが目的だと思いますが、これを見るとauスマートバリューがあっても損ということが分かったと思います。
これだけでは終わりません。
auスマートバリューが適用されて携帯料金が割引きされるということは回線がauひかりになりますが、auスマートバリューが無いpovo2.0はauひかりよりも安い回線が選べるので携帯料金だけでなく回線料金もお得になるんです。
従来のプランと割引きのあるauひかりは戸建てタイプの3年契約で月額6,160円ほどですが、割引きのないpovo2.0だとauひかりよりも安い回線が選べるので、5,300円の回線にすると回線料金でも-860円程お得になります。
実際にどれくらい差が出るのか?auスマートバリューのあるプランで最安のピタットプラン4GBとpovo2.0の3GBで計算してみます。
ピタットプラン4GBは携帯料金3,278円+回線料金6,160円で月額9,438円
povo2.0の3GBは携帯料金990円+回線料金5,300円で月額6,290円
差額は3,148円
3年間の定期契約で考えると113,328円まで広がります
データ容量が3GBじゃ足りないという方も居ると思うので、次はデータ容量の多いピタットプランの7GBとpovo2.0の25GBで計算してみます。
ピタットプラン7GBは携帯料金4,928円+回線料金6,160円で月額11,088円
povo2.0の25GBは携帯料金2,163円+回線料金5,300円で月額7,463円
差額は3,625円
先ほどと同様にこちらも3年間の定期契約で考えると
130,500円まで広がります
130,500円もお得になっていながら、データ容量は648GBも増えています
ちなみに、auひかりは回線のみだと5,610円なんですが、auスマートバリューの条件にauひかり電話も必要なので回線料金が6,160円になります。固定電話が必要な方にとっては問題ありませんが、不要な方だと使わない機能が付いて毎月+550円なので損はしませんがせっかくの割引き額が減ってしまいます。
肝心なauひかりよりも安い回線の探し方ですがminaoshi.netというサイトを使えば簡単です。1,2分で終わるくらいシンプルですし、無料で今よりも安くなる回線を教えてくれます。
ここまでpovo2.0だと圧倒的に安くなるということを伝えてきましたが、povo2.0は今までの携帯の料金プランのシステムとは全く違うので、更にお得に利用できます。
従来の料金プランは定額制で“1ヶ月○○GBで○○円“というシステムになっていましたが、povo2.0は従量制に変わり“購入した日から○○日間○○GBが○○円“のトッピングというシステムに変わりました。
定額制だとギガを全く使わない月でも月額料金が発生してしまいますが、povo2.0だとデータトッピングを購入しなければギガを使わない月は料金が発生しません。
データトッピングは以下の6つ
- 1GB/7日間/390円
- 3GB/30日間/990円
- 20GB/30日間/2,700円
- 60GB/90日間/6,490円:単純計算で20GB/30日間/2,163円が3回
- 150GB/180日間/12,980円:単純計算で25GB/30日間/2,163円が6回
- データ使い放題/24時間/330円
povo2.0だとギガを使わないなら0円で済みますし、月のこの週だけギガが欲しいという時に1GB/7日間を購入すれば月額は390円ですし、普段はWi-Fiに繋ぐのでギガは要らないけどWi-Fi環境のない外出先でギガをいっぱい使う日がきたときに24時間データ使い放題を購入すれば月額は330円です。
従来のプランは1GB/1ヶ月が最低でも毎月2,178円もかかるのに対し、povo2.0は3GB/30日間が990円なのでこれだけでも相当お得になりますが、小容量~大容量まであるデータトッピングの使い方次第ではもっとお得になります。
ちょっと難しく感じてしまうかもしれませんが、今まであった定額制の月額料金という概念を完全に無くして考えると分かりやすいと思います。欲しい時に欲しい分を買うだけです。必要のない時は何もしなくていいです。
また、データトッピング以外にも3種のトッピングがあります。
通話トッピング
- 5分以内かけ放題/550円
- 通話かけ放題/1,650円
コンテンツトッピング
- DAZN使い放題パック/7日間/760円
- smash.使い放題パック/24時間/220円
サポートトッピング
- スマホ故障サポート/830円
データトッピング無しで通話トッピングだけを利用することも可能なので、通話専用スマホとしても利用できます。
普通に利用していれば滅多に起きないと思いますが、何もトッピングが無い状態で180日が過ぎると利用停止や契約解除になるので気を付けて下さい。
そんなpovo2.0ですが、メリットもあればデメリットもあります。
無くなっても特に問題ない機能もありますが、事前に知っておいた方がいいものもあるのでその紹介と補足をします。
- キャリアメール(@au.comや@ezweb.ne.jp)が無くなります。
- Gmailやyahoo!メールといったフリーメールがあるので大きな問題ではないと思います。
- 留守番電話サービスが無くなります。
- 留守番電話は代わりになるものがないのでよく使っていた方は非常に困ると思います。
- ナンバーシェアサービスが無くなります。
- セルラーモデルのApple watchの使用方法が変わってしまい、GPSモデルと同じ使い方になります。
- auかんたん決済に”まだ”対応していません。
- povo2.0提供開始前から『auかんたん決済には対応する』と発表しているので、それまで様子見をしてもいいと思います。
メリットかデメリットかが人によって分かれる重要なポイントもあります。
契約などに必要な手続きやサポートなど、web上の案内に従って全て自力で行わなくてはいけないので、専門的な知識は必要ありませんがインターネットに詳しくない方だと手こずってしまったりすると思います。
手こずりやすいポイントの対処法や、契約の手順などを丁寧に解説してくれている動画等もあるのでそこまで難しくないとはいえ、店員さんと直接話しながら説明をしてもらいたい方にとってはデメリットに感じてしまうと思います。
一方で、案内に従いながら出来る方や分からない事やトラブルがあっても解決法を自分で調べることが出来る方からすると、わざわざお店まで足を運ばなくても家の中で済ませられますし、事務手数料の3,300円が0円になったり、デメリットではなくメリットになると思います。
結論!
auひかりはauのスマホとセットにしてもお得になるのはごく一部の方のみでほとんどの方はお得ではなく損をしています。
一年間のデータ消費量を約600GBまたは約750GB以内に収められるとpovo2.0の方が安くなるので、auひかりよりも安い回線を選ぶことで更にお得になります。
反対に、一年間のデータ消費量が約600GBまたは約750GBを越えると最安条件が揃った使い放題MAXの方が安くなるので、回線にはauスマートバリューのあるauひかりを選びましょう。
600GBと750GBの違いは固定電話が必要かどうかです。固定電話が必要な方は600GB以上で使い放題MAXの方がお得になる可能性があります。固定電話が不要な方は600GBだとお得にはならず750GBまではpovo2.0の方がお得になります。
auひかりよりも安い回線はminaoshi.netという無料で探してくれるサイトがあるので簡単に見つけられます。
時間がない中で読んでいただきありがとうございます。
これでもだいぶ説明を省いたので説明不足な点が多々あるので、気になった方はぜひお時間のある際に最初から読んでみて下さい!
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